死亡届
死亡届は、死亡した本人の本籍地、住民登録地、もしくは死亡した土地の市区町村役場に提出します。これを提出することによって、戸籍の抹消・火(埋)葬の許可が行われます。
届け出は、届け出義務者が死亡の事実を知った日から7日以内に行わなければなりません(海外で亡くなった場合は30日以内)。届け出義務者とは、1)同居の親族、2)同居していない親族、3)同居者、4)家主、地主もしくは家屋、土地の管理人となっており、届け出義務者の順にかかわらず行うことができます。
また、役所への提出は届け出人以外でも代行することができます。その際には届け出人の印鑑が必要になります。
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死亡診断書(死体検案書)
死亡届には、止むを得ない事由を除き、死亡診断書または死体検案書を添付するように義務づけられており、記載用紙も左が死亡届、右が死亡診断書(死体検案書)と組になっています。
通常の病死または老衰など自然死であることが明らかな場合は、診察・治療にあたっていた主治医が死亡診断書を発行します。
しかし突然死の場合や、長く医者にかかっていないで死亡した場合には、病死・自然死であっても医師は死亡診断書を発行することができません。
警察の検視を経て、監察医または警察の嘱託医が検案して死体検案書を発行します。警察による検視、監察医による検案が必要なケースは、次のようになります。
1) 病死・自然死であっても生前に診察・治療にあたっていた医師がいない場合
2) 病死・自然死であるかどうか不明な場合
3) 伝染病死、中毒死などの場合
4) 溺死、事故死、災害死、自殺など非犯罪死の場合
5) 殺人、過失致死など、犯罪死あるいはその危惧がある場合役所への届け出の際などは、両者の扱いは同様になります。
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死亡届の書き方
 

死亡届をご家族の方に記入していただきます。書き方は以下の説明をご参照ください。


1) 死亡者の氏名(よみかた)・性別
2) 生年月日
3) 死亡した時(日時分)
4) 死亡したところ(場所)
5) 死亡者の住所(住民登録をしているところ)
6) 世帯主の氏名
7) 死亡者の本籍、筆頭者の氏名(外国人の時は国籍だけを記入)
8) 死亡した人の夫または妻(四角欄にレ点でチェックする)
9) 死亡した時の世帯のおもな仕事と死亡した人の職業・産業
10) 届け出人の住所・本籍・筆頭者の氏名・署名・生年月日・連絡先の電話番号


以上の項目を記入していただき、届け出人の認印を葬儀社へお預けいただくことにより現在ではほとんどの葬儀社が市区町村への届け出を代行していただけます

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葬儀・告別式

葬儀・告別式は、葬儀式と告別式という本来は違った性格の儀礼が合わさったものといえるでしょう。
葬儀式は故人をこの世からあの世に引き渡す宗教的な儀礼であり、告別式は会葬者がご遺族に慰めの言葉を寄せ、1人1人焼香(献花・玉串奉奠)して故人にお別れを告げる儀礼です。
告別式は故人の知り合いの人たちが弔問する場を儀式として組織したものです。したがって、葬儀式は宗教儀礼であり、告別式は社会儀礼であると位置付けすることが可能でしょう。


各宗教による葬儀式の呼び方
1) 仏式では、葬儀
2) 神式では、葬場祭
3) カトリックでは、葬儀ミサ・ことばの祭儀など
4) プロテスタントでは、葬式・葬儀など
5) 創価学会では、友人葬(通夜、葬儀・告別式)をもって…
6) 無宗教では、偲ぶ会(通夜)・お別れ会(葬儀)など


各宗教による告別式の呼び方
1) 仏式・神式・キリスト教では、告別式など
2) 創価学会では、友人葬(通夜、葬儀・告別式)など
3) 無宗教では、お別れ会(葬儀・告別式)など
以上のように宗教(宗派)によっても、葬儀・告別式の名称はさまざまです。

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ご遺体の移送方法
ご遺体を自宅、斎場などのご安置場所に移送する時には、遺体搬送を目的とした霊柩自動車(通常バン型)によって行われますが、乗用寝台車による移送も行われます。
霊柩運送事業(青ナンバー)の許可を得ていない葬祭業者の車での移送は違法となりますので注意が必要です。
また、ご遺族が自家用車で移送することも可能ですが、死亡診断書の携行がないと、犯罪の嫌疑がかかる惧れもあるので、可能な限り専門業者に依頼するべきでしょう。
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ご遺体移送料金の確認
ご遺体搬送の際に掛かった料金の確認をします。項目としてはおもに寝台車・寝棺(納棺を済ませていた場合)・死装束一式・遺体処置料・浴衣・小物具・ドライアイス・防腐剤などの料金を把握しておくとよいでしょう(後に選んでいただく葬儀のコースによってはサービスになる場合もあります)。
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供花・供物の順番の確認
斎場(式場)へ到着されましたら代表の方(喪主または世話役代表)に供花・供物(生花・花環・盛籠等)の名前と順番の最終確認をしていただきます。
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忌中と喪中

忌中とは仏教でいう中陰の期間(次の生を得るまでの期間)を指し、これは49日間であるとされました。この間、七日ごとに法要をおこない、七・七日を満中陰といいます。
この49日の間は、死の穢れが強い時期とされ、遺族は喪服を着て身を慎み、自宅にこもるものとされてきました。この期間を忌中といい、四十九日が過ぎると「忌明け」となり、日常の生活に戻っていきました。
現在では、忌引休暇をとり、行動を控える程度になりましたが、結婚式などの慶事に出席したり、神社に参拝するようなことは控えます。
忌中に対し、喪中は1年(13ヵ月)、または一周忌までを指します。この期間、正月を迎えるときは、新年のお祝いは控え、年賀状のやりとりも遠慮し、喪中欠礼の挨拶状を出すのが慣例となっています。

官公庁規定による忌引の期間
続き柄 期間 続き柄 期間
1) 配偶者 10日間 6) 孫 1日間
2) 父母 7日間 7) 伯叔父母 1日間
3) 子供 5日間 8) 配偶者の父母 3日間
4) 祖父母 3日間 9) 配偶者の祖父母 1日間
5) 兄弟姉妹 3日間 10) 配偶者の兄弟姉妹 1日間
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仏壇・神棚などのまつり方
仏壇とは寺院の本堂を模したもので、本来は寺院内で仏像を安置して、礼拝をし、供物を捧げたりする周囲より一段高くなった場所のことを指していました。現在では各家庭において本尊や位牌を安置する厨子、または宮殿型のものを仏壇というようになりました。
仏壇自体には宗派による違いはありませんが、本尊・仏具の祀り方は宗派によって異なります。
お参りの仕方は、日常的にはどの宗派にも共通する作法を知っていれば問題ありません。毎日のお勤めでご先祖や神々に感謝の気持ちを表しましょう。
各宗派のご本尊と両脇仏
  ご 本 尊 脇 仏(右) 両 脇 仏(左)
天台宗 阿弥陀如来(他) 天台大師 伝教大師
真言宗 大日如来 弘法大師 不動明王
浄土宗 阿弥陀如来 善導大師 法然上人
浄土真宗 阿弥陀如来 親鸞上人 蓮如上人
曹洞宗 釈迦如来 承陽大師 常済大師
臨済宗 釈迦如来 文殊菩薩 普賢菩薩
日蓮宗 御曼荼羅 大黒天 鬼子母神
(注:地域や寺院により異なる場合があります)
一般的な仏具
位 牌 故人の戒名、命日、享年を記したもので、塗り位牌と唐木位牌があります。
仏飯器 仏飯を供える仏具。仏器とも呼ばれます。
香炉 線香、または抹香をたくための仏具。三つ脚の場合は脚の一本が手前にくるように置きます。
燭台 灯明、つまりロウソクを立てる仏具です。
花立 仏壇に供える花を生ける花瓶で、華瓶とも言います。
高杯 お菓子や果物を供える仏具。
吊燈籠 天井から宮殿の両脇に一対さげます。金燈籠とも呼びます。
茶湯器 茶・湯・水を入れる仏具。
霊供膳 仏壇に供える小型の本膳。供えるときは箸が仏前に向くようにして、精進料理にします。
鈴・鈴棒 「かね」、「きん」とも呼ばれ、お勤めの始まりに打ち鳴らします。
線香立 線香を入れておくための容器です。
(注:地域や宗派により異なる場合もあります)
神棚は、天照大神や氏神様を祀る白木の社ですが、仏教徒の家でも祀られています。一方の祖霊舎は、先祖代々の霊を祀るもので、神道独特の習わしです。
祖霊舎は、その家ではじめて死者が出たときに五十日の忌明けまでに購入することが多いようです。
祀り方は、鴨居より高い位置に棚をしつらえて神棚を据え、祖霊舎はそれより低い位置に安置します。どちらも神鏡を中心に、水器、御神酒徳利、三方、榊立てなどの神具を祀ります。故人の霊璽は祖霊舎のほうに安置します。お参りをするときは、早朝に神饌(洗米・塩・水)を供え、感謝と報恩の気持ちをこめて、二礼二拍手一礼します。
キリスト教においては、死者を祀るという習慣はありません。
しかしカトリックでは、キリストの像を刻んだ十字架、燭台、花立、マリア像、聖書、聖歌集、故人の遺影などを飾った家庭祭壇を設けることが多いようです。プロテスタントもカトリックとほぼ同じですが、キリストの像を刻んでいない十字架を用います。またマリア像、遺影なども飾りません。
両派ともに祭壇に祈りをささげますが、キリスト教の場合は、あくまでも教会での祈りが主体になります。
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骨壷(収骨容器)
骨壷はほとんどが陶器で作られているものが主流です。
種類としては白地・青地・大理石など各種ありますが、最近では生前に自分の希望する骨壷を用意する(自分で作る教室なども開かれています)考えも出てきています。
陶器で出来ているものが一般的ですがデザインに関してはかなり豊富になってきておりますので、選択の幅(故人の性別・宗派によるタイプ等)はかなり多岐に広がるでしょう。
骨壷
骨壷(収骨容器)
白地7寸
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枕経(枕づとめ)
枕経の起源は、中世の浄土教の時代にさかのぼり、死の際にある本人と念仏した臨終行儀にあるといわれています。
仏式の場合、亡くなったらできるだけ早く檀那寺(菩提寺)に連絡し、枕飾りのできたところで読経していただきます。檀那寺が遠方の場合は、そこから紹介していただき、近くの僧侶にお願いすることもあります。仏式の葬儀においては最初の儀式となり、枕経の後、葬儀の次第や戒名などについて僧侶と相談するとよいでしょう。
近年では枕経を通夜にあわせて行い、実際には省略するケースが増えてきています。
枕経を上げてもらう際の遺族の服装は喪服でなくてもかまわないとされています。しかし装飾性の高いアクセサリーなどははずしておいたほうがよいでしょう。
キリスト教の場合は、危篤・臨終の時から牧師・神父が立ち会うことが一般的です。
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枕団子と枕飯
 
枕飾りにお供えする枕飯は一膳飯ともいわれ、一般には故人が使っていたお茶碗にご飯を山盛りに入れ、真ん中に故人が使っていたお箸をまっすぐに立て供えます。これは「死者に供える食べ物であって、生きている者には分けない」ことを意味するとされています。
呼び方や作法は地域によって様々で、お箸を2本立てるところだけではなく、1本のみ立てる地域などもあります。
枕団子も、数や供え方に地域による違いが見られます。数は6個供えるところが多いようですが、枕団子も、数や供え方に地域による違いが見られます。数は6個供えるところが多いようですが、49個、3個、4個、7個、9個、13個などがあるようです。
作り方は上新粉を蒸したり、茹でたりして作るのが一般的ですが、生のまま丸め、火を通さない地域もあります。呼び方も様々で「烏団子」と呼ばれる地域もありますが、これはかつて玄米で作り、色が黒かったからといわれています。
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病院で亡くなった場合
病院で亡くなった場合は、まず看護婦さんによってご遺体の処置と死化粧が行われますが、これを清拭といいます。清拭が済みますと、病院内の霊安室に搬送されます。病院の場合は、多くは死因がはっきりとしているため、死亡診断書は比較的スムーズに交付されるはずです。
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枕飾り
ご遺体を安置した後、枕元に白い布をかけた小机か、白木の台を用意し枕飾りをします。この時に置く仏具やお供え物は宗派や地方によって異なります。一般的には三具足(香炉・燭台・花立て)を備えます。香炉を中央に、ご遺体に向かって右側に燭台、左側に花立てを配します。燭台には白いロウソクを1本、花立てには樒または菊の花を1本飾ります。これらは原則的に1本とされています。
その他に鈴・鈴棒、水を入れた茶碗、枕飯・枕団子を配します。最近では少なくなりましたが、枕元に屏風を逆さにして立てる習慣もあります。
しかしこれらは浄土真宗では、ご遺体に供えるものではなく不要とされます。
以上は仏式のものですが、神式やキリスト教においても類似した祭壇飾りが見られます。
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通夜
通夜とは一言で言うと、故人と縁のある人が集まり、故人に別れを告げ故人と最後に過ごす大切な時間(儀礼)です。
各宗教による通夜の呼び方
1) 仏式では通夜
2) 神式では通夜祭
3) カトリックでは通夜の集い・通夜の祈りなど
4) プロテスタントでは前夜式・前夜の祈り・棺前祈祷会など
5) 創価学会では友人葬(通夜、葬儀・告別式)をもって…
6) 無宗教式では偲ぶ会(通夜)・お別れ会(葬儀)など
以上のように宗派によっても通夜の名称は様々です。
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通夜の服装
服装
ご遺族、ご親族の方はご会葬者への礼儀からも喪服を着用するのが好ましいでしょう。
喪服には正装(正式)と準正装(略式)、和装と洋装がありますが故人との関係や葬儀での立場また通夜と葬儀という場面によっても様々です。
1 男性の喪主・世話役代表(葬儀委員長)
和装 染め抜き五つ紋付き羽織袴
洋装 モーニングコートに縦縞のズボン(正式) ブラックスーツ(略式)
2 女性の喪主・世話役代表(葬儀委員長)
和装 黒無地染め抜き五つ紋の着物と黒の帯
洋装 黒喪服のワンピーススーツ(正式) アンサンブル(略式)
3 男性の遺族・親族
和装 三つ紋か一つ紋の地味な羽織と着物・染め抜き五つ紋付き羽織袴
洋装 ブラックスーツ(正式) ダークスーツ(略式)
4 女性の遺族・親族
和装 黒無地染め抜き五つ紋の着物と黒の帯
洋装 黒喪服のワンピーススーツ(正式) アンサンブル(略式)
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ご臨終
臨終とは、いわゆる死に際のことです。
他界、往生、召天などその呼び方は、宗教・宗派によって異なるようです。
人の死は、法律的には医師による死亡診断書、または死体検案書の交付をもって決定します。
一般的には、1)呼吸停止、2)心拍停止、3)瞳孔拡大・対光反射消失が「死の3徴候」と言われており、医師はこの3点の不可逆的停止によって死の判定を行っています。
そして1)、または2)の時刻をもって死亡時刻としています。
しかし、この心拍停止をもって死とするか、脳全体の機能が失われ二度と元に戻らない脳死をもって死とするか、臓器提供なども含めた問題で広く議論されています。
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納棺時の風習
納棺に際して、地方により様々な風習が見られます。通夜に先立って火葬が行われる地域では、ご遺体は湯灌の後に納棺されます。この時棺の中に蝋燭、マッチ、米などが入れられることがあるようです。頭陀袋に小銭を入れる地域もあります。この小銭は火葬の後に拾い、お守りにするそうです。
沖縄県の風習では、ご遺体の膝を少し立てて納棺します。沖縄県は枕飾りにも特徴があり、豚の三枚肉を供えるそうです。
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納棺時の心得
納棺は出来るだけご遺族の手で行うのがよろしいでしょう。頭部、肩、胴、脚の各部分をそっと支えて納棺します。ただし、ご遺体を傷つけるようなことがあるといけませんので、必要ならば葬祭業者や世話役方々に手を借りるとよいでしょう。
ご遺体を収め、死装束を整えたら、故人の愛用品をの中に入れてもかまいません。ただし火葬時にご遺骨を傷めたり汚したりする恐れがあるので、金属やガラス製の物は入れるのを控えるようにしましょう。
地方によっては、死出の旅の途中で飢えに苦しまないようにと、枕飯や枕団子を入れるところもあります。
正式な納棺の儀式は、僧侶が納棺経を読んでいる間に行われるものですが、現在は省略され、枕経の後に納棺が行われることが多いようです。
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旅支度
 
ご遺体を清めた後、死装束への着替えを行います。
かつて故人に着せる死装束は、故人とゆかりのある女性の手によって、糸尻をとめずに縫われました。僧や巡礼者の姿になぞらえ、白木綿に経文を記した経帷子です。
近年では本格的な経帷子は減少する傾向にあり、浴衣の上に経帷子をかけるだけであるとか、故人が生前好んだドレスやスーツ姿というものも見かけるようになりました。
身内の人が経帷子を左前に着せて、額に三角頭巾を当て、手足には手甲脚絆をつけ、白足袋にわらじをはかせ、三途の川の渡し賃である六文銭を入れた頭陀袋を首から下げ、杖を手にし西方浄土に旅立つ旅姿をとります。
浄土真宗では冥土の旅は否定するので、こうした服装はせず、遺族心づくしの晴れ着などを着せ、胸に組んだ両手に木製の念珠をかけます。
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棺(柩)
 
「ヒツギ」には棺と柩の2通りの表記がありますが、正確に区別した場合、物としてのヒツギが棺で、ご遺体が納められた状態のヒツギを柩と表します。「霊柩」という語は、遺体が入棺された状態を表します。
棺には大きく分けて<1>天然木棺、<2>フラッシュ棺、<3>布張棺の3種類があります。
<1> 天然木棺は、マキ、モミ、ヒノキなどの天然木を用いた、最高級とされる棺です。中でもヒノキの天然木棺が最高級とされています。
<2> フラッシュ棺は、外からは天然木に見えても、中が空洞になっている木棺のことを言います。軽量なため現在はこれが主流になっています。ベニヤ材を上下に2枚、間にそれらを支える芯材を枠組みして貼りあわせます。仕上げ方法によりさらに<2>−1 突板張、<2>−2 プリント合板、にわかれます。
 
<2>−1 突板張は、天然木をスライスして薄くしたものをベニヤに貼り付けて作ります。表面は本物の高級木材を使用していますが、中はベニヤと空洞です。表面に貼る天然木には様々な木材が使われますが、キリの突板張が主流になっています。
<2>−2 プリント合板は、薄い洋紙に木目と色を本物そっくりに印刷し、それをベニヤの表面に貼り付けた棺で、印刷技術の発達によって生まれました。印刷ですからバリエーションに富んだ品物を作ることが出来ます。プリント合板の棺は最も安価ですが、中には突板張りよりも高価なものもあり、普及品から中級品まで揃っています。
<3> 布張棺はフラッシュ棺の表面に布を貼ったものです。古くからある布張棺としては、キリスト教の葬儀で用いる「キリスト棺」、十字架の刺繍がある黒布で包まれた舟形の棺が有名です。現在多く使用されている布張棺は、米国のキャスケット(宝石の小箱、貴重品入れから転じた言葉で土葬用に装飾された立派な棺のことを表します)のデザインに影響を受けたもので、映画「お葬式」に使用されたことから80年代後半より都市部を中心に人気になり、ファッション感覚に優れているとして特に故人が女性の場合に好まれています。
布張棺

布張 銀雅
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霊柩車
霊柩車の形式には主に<1>宮型車、<2>洋型車、<3>バン型車、<4>バス型車の4種類があります。
<1> 宮型車は、後部がお宮を模した輿の形になっているデザインの車で、主に仏式の葬儀の際に火葬場への遺体の搬送に用いられます。
<2> 洋型車は、欧米式の霊柩車の架装を施したもので、「普通の車と変わらず、一見して霊柩車と分からないことがよい」とか、「宮型車よりスマートで近代的」という感覚の変化もあり、最近増えている傾向にあります。
<3> バン型車は、通常は病院などから自宅(式場)への搬送に用いられますが、火葬場や遠隔地への搬送などにも利用できる多目的な車種です。
<4> バス型車は、棺が入れられて火葬場に行く人も同乗できるタイプのもので、数年前までは一部の地域ではよく利用されておりましたが「故人と同行者を一緒にするのはおかしい」などの理由で最近ではほとんど利用されてないようです。
宮形車
霊柩車
宮付国産車
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湯灌とエンバーミング
湯灌
近年では病院で清拭を行ってくれることが多くなったので行われることが少なくなりました。
昔ながらのやり方では、お湯を沸かし、たらいなどに入れておいた水に注ぎ、ご遺体を洗浄しました。これは水にお湯を足すという、通常とは逆のやり方で温度調整をするので「逆さ水」と呼ばれます。近親者や地域の住民により行われてきましたが、ご遺体内部の菌を増殖させ、腐敗を促進するので公衆衛生上望ましくないとする医学専門家の指摘もあります。
現在ではこれに変わってガーゼなどを使用し、アルコールなどでご遺体を清めているようです。これらの処置は病院では看護婦、自宅では葬祭業者に代行してもらうのが一般的です。ただし、すべてを他人まかせにすることに抵抗があるようであれば、申し出て手伝うのもよろしいでしょう。
自宅巡回の老人入浴サービスから転じた湯灌サービス業者も近年ではお目にかかります。


エンバーミング
北米で一般的なご遺体処置の方法で、施設においてご遺体を洗浄・消毒し、防腐処置をほどこし、必要に応じて顔などの復元処置を行い、最後に化粧を行います。
すぐに荼毘にふすのに防腐処置が必要かという疑問も投げかけられていますが、ご遺族の方などが遺体から感染するのを防ぐため公衆衛生上必要な処置であり、腐敗や硬直もなくきれいな別れができることから注目を浴びています。しかし導入後間もないため検討課題は多数残されているようです。
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喪主・施主の決定
「喪主」と「施主」は一般的には葬儀を主宰する人という意味で同じように用いられますが、厳密には異なります。「施主」は布施をする人ということから転じたと言われ、葬儀の金銭面の負担もして運営の責任を負う人です。通常の個人葬の場合には喪主と施主がイコールになることが多いのですが、社葬の場合には喪主が遺族で施主が企業になります。
喪主を誰にするかはしばしば問題になります。戦前であれは゛家の祭祀を主宰する者(喪主)は戸主あるいは跡継ぎの男子でしたが、戦後の民法の改正により、家の祭祀権を承継する者と遺産の相続とは分離され、本人が祭祀権の承継者を指定すれば誰でもよいことになりました。
そこで、まず故人が指名した人がいないかを確認します。もし本人が指名した人がいない場合には、家族で協議する事になります。
通常は、世帯主以外が死亡した時には世帯主、世帯主が死亡した時にはその配偶者または子供とするのが一般的です。また、喪主は通常一人ですが、まれに複数(配偶者と長男、子供たち等)が共同で喪主を務める事もあります。
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各係との打ち合わせ
通夜葬儀)の開式1時間30分前になりましたら親族と各係、葬儀社と各係の打ち合わせをします(受付・道案内・駐車場・交通整理・配膳など)。
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各係の開始
通夜葬儀)の開式1時間前になりましたら各係(受付・道案内・駐車場・交通整理・配膳など)を開始していただきます。
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葬儀の方式と形式
方式とは個人葬か社葬(団体葬)か、会社(団体)や町内会などとの関わりをどうするか、身内だけの密葬にするか、改めて本葬あるいは偲ぶ会のようなものをするのか、などを決めていただきます。
形式とは通夜・葬儀を営む際にどの宗教に従って行うかという部分です。現在、日本では約7割が仏式により営まれておりますが仏式でも宗派によってしきたりが違いますので確認が必要でしょう。
故人と喪主の宗派が同じであれば問題はありません。もし、故人だけ宗派が違っていた場合は故人の信仰していた宗派を最優先してあげるとよいでしょう。
しかし、故人が生前に葬儀の形式について特に意思表示をしていなかったり、特定の信仰を持たない場合には、近親者の間でよく相談する必要があるでしょう(生家の宗派に決めるのもよいでしょう)。
また、近年では無宗教で行いたいとするケースも出てきています。自分らしい葬儀の形式(音楽葬・ホテル葬・海洋葬・自然葬・その他)を希望していた場合もその意思を最優先してあげるとよいでしょう。
一般的な形式を分類すると仏式(寺)・神式(神社)・キリスト教式(教会)・無宗教式となります。
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遺族・親族による焼香(献花・玉串奉奠)
焼香
主に仏式の葬儀でのお別れの作法です。回数(1回〜3回)や作法(香を額に頂くか頂かないか)は宗派によっても異なりますが一番大事なのは「心を込めて」焼香することでしょう。
 
献花
主にキリスト教葬や無宗教葬でのお別れの作法です。一般的には献花台の横に立った係員より花を1輪受け取り、茎を先にして花が手前になるように献花台に置きます。献花に用いる生花には、白菊や白のカーネーションなどが多いようですが、これも決まっているわけではありません。
 
玉串奉奠
主に神葬祭でのお別れの作法です。
1) 一般的には玉串案(台)の横に立った神職より玉串を受け取り、玉串は胸の高さに、左手で葉を下から支え、右手で榊の根元を持ち玉串案(台)の前に進み、深く頭を下げます。
2) 串の先を時計方向に90度回し、左手を下げて根元をもち祈念を込め右手で玉串の中ほどを下から支え、玉串をさらに時計方向に回しながら、根元を神前に向け、左手を離して右手の下に添えます。
3) そのまま前に進み玉串案(台)の上に奉奠します。
4) 拝礼は、二拝して、音を立てないように二拍手(しのび手)し、一拝します。
通常、神社や神棚に参拝する時は拍手する時に音を立てますが、葬儀の時は両手を打つ寸前で止め、音を立てない拍手をします。これを「しのび手」といいます。拝礼や拍手の回数は神社によって回数が変わる場合もあります。
 
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祭壇の選択および決定
【1)白木祭壇、2)生花祭壇、3)竹(青竹)祭壇、4)近代型祭壇、5)オリジナル祭壇】
祭壇の料金やプランも葬儀社により異なります(会員制の割引サービスやセット料金など)が葬儀を行う宗派や予算、飾る場所の広さ、故人の人柄との一致性などを考慮して選ぶのがよいでしょう。
また、祭壇には位牌(霊璽)や遺影、供花や供物のほかに故人が受けた勲章、賞状や愛用品などを飾ることも出来ます。
1) 白木祭壇
白木祭壇は平均的に仏式葬や神式葬に多く用いられるもので、皆様がの葬儀でもっとも目にする機会の多いのがこのタイプではないでしょうか。
このタイプの祭壇が本格的に登場してきたのは、戦後復興のなった1953(昭和28)年以降となります。
以後、地域や宗派の関係上、部分部分での若干の変化を遂げながら現在でも仏式葬や神式葬で一番多く用いられているタイプでしょう。
白木祭壇
施行場所:愛甲石田斎場
2) 生花祭壇
生花祭壇は、キリスト教などで一般的です。
現在、葬儀が個人化すると共に、祭壇は故人を顕彰するものと理解されるようになり、故人の人柄や趣味に合わせた生花祭壇がかなり増えてきています。
著名人のお葬式や、最近増えてきたホテルなどでの偲ぶ会もほとんどが生花祭壇で飾られています。
どの宗派でも飾ることが出来る(無宗教なども)、故人の好きだった花で飾り送ってあげることが出来る、故人の趣味を形に出来るなどなど、オールマイティーに対応できるため、近年では白木祭壇にも及ぶ勢いでシェアを伸ばしています。
生花祭壇
仏式葬 生花祭壇
施行場所:寺院ホール
3) 竹(青竹)祭壇
竹(青竹)祭壇は、主に関西方面で多く用いられ生花祭壇同様、あらゆる宗派に対応できるタイプです。
名称の通り竹(生竹が主流)を細工して作っていくものです。竹職人がその場で竹を割り、それを釘で打ちながら、舞台から段に至るまで全て手作りで作っていく過程は「素晴らしい!」の一言に尽きます。
竹祭壇
神式葬 青竹祭壇
施行場所:民営斎場
4) 近代型祭壇
近代型祭壇は、近年の時代に合わせた西洋風の祭壇です。
ランプやクッション等をふんだんに使い、そこに生花をアレンジするというお洒落な祭壇です。故人がお若い方や女性の場合に用いられることが多いです。

5) オリジナル祭壇
オリジナル祭壇はこのように飾るというベースを持たない全く新しいタイプの祭壇で、これからの時代に益々増えてくるだろうと予想されるタイプです。
どこが新しいのかというと生花祭壇同様、故人を中心に考えそれをそのまま形にするのですが、故人が愛用していた物品、衣服(ユニフォームなど)、凄い所では車に至るまでを祭壇のオブジェとして中心にかざってしまうというものです。
近年では、故・ジャイアント馬場さんのお別れ会などがこの形で執り行われました。
故人の愛用していた物などでいかに祭壇を造り上げるかという部分では葬儀社のセンスも重要になってくるタイプといえます。

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弔辞の選択
弔辞は故人と親しい、あるいは密接なつながりがある人にご遺族が通夜葬儀・告別式以前に依頼をしておきます。葬儀の規模にもよりますが、1人〜3人位の間で依頼をするのが一般的です。
故人の死を悼む言葉や、故人の人柄、業績や思い出などを素直な言葉で表現した文章で、葬儀式中の区切りのよいところで拝読していただきます。
通常、弔辞の長さは400字詰め原稿用紙3枚程度で、時間にして約3分になります。ここて゛拝読していただく順番などの最終確認を取っておきます。
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弔辞披露奉呈
弔辞は故人と親しい、あるいは密接なつながりがある人にご遺族が通夜葬儀・告別式以前に依頼をしておきます。
葬儀の規模にもよりますが、1人〜3人位の間で依頼をするのが一般的です。
故人の死を悼む言葉や、故人の人柄、業績や思い出などを素直な言葉で表現した文章で、葬儀式中の区切りのよい
ところで拝読していただきます。
通常、弔辞の長さは400字詰め原稿用紙3枚程度で、時間にして約3分になります。ここで順番に拝読、奉呈して頂きます。
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返礼品の選択および決定
現在「粗供養」とよばれる、通夜葬儀における会葬者への返礼品は、元来香典の有無に関係なく、葬儀に集まった人々にお菓子などを振る舞っていたことからきているといわれています。これが現在では、死者の供養のためという仏教葬儀独特の意味から転じて、会葬してくれた人々へのお礼の品という意味合いが強くなっています。
返礼品の種類は大きく分けて、1)通夜返礼品、2)会葬返礼品、3)香典返し、4)法事返礼品の4つに分けられます。


1) 通夜返礼品
通夜にご弔問してくださった方へお渡しする返礼品です。
お酒、砂糖などの飲食品の詰め合わせが多く、お菓子などを渡す地域も見られます。
通夜振る舞いの席に出た人には、渡さないものとされてきた地域もあったようですが、近年では弔問客すべてに渡すようになってきています。
また、告別式に弔問しないで、通夜のみに弔問する人が増えたことから、葬儀・告別式と同じ返礼品を渡すことも多くなりました。


2) 会葬返礼品

葬儀・告別式にご会葬してくださった方への返礼品です。
本来は、香典の有無に関係なく、会葬者すべてに渡すのが一般的でしたが、近年では香典と引き換えに渡すケースが増えてきました。このため、会葬返礼品を香典返しとして渡す場合もあります。
食事を振る舞う代用品としての意味合いが強く、砂糖やお茶などの食料品が人気でしたが、戦後、白いガーゼのハンカチが使用され流行したため、ハンカチ・タオルなどの繊維製品が多くなりました。
近年では返礼品も多様化・実用化してきており、ハンカチも白から柄物のブランド品に人気が集まり、テレホンカード、ボールペンなどの文房具、電池なども使われています。


3) 香典返し

香典返しには大きく分けて即返し(その場返し、当日返しとも言います)と、忌明け返しの2種類があります。
即返しは、もともと葬儀などの振る舞いの代用品として発達したものですが、忌明けでの返礼は名簿の整理などで大変なのに対し、香典と引き換えであれば渡し損ねもなく便利という理由で、関東・東北地方を中心に、近年増える傾向にあります。
香典の金額を調べ、その金額に応じた品物をお返しするということも行われていましたが、「香典の金額で返礼品を区別するのはおかしい」といった理由から、現在では一律が多くなってきています。単価は2000〜3000円の品物が多く、中には4000円という地域もあるようです。
結婚披露宴の引き出物と同様に、チョイス・ギフト(カタログを渡され、会葬者が希望の品物を選択して郵便で申し込む方式)も出てきています。
忌明け返しは、三十五日あるいは四十九日の忌明けを待って、挨拶状を添えて返礼するものです。
香典の額と同額では相手の気持ちを無にするということで、香典に対する半返し(半額の品物をお返しすること)、三分返し(3分の1の金額の品物をお返しすること)が一般的で、タオルなどの繊維製品が人気を集めています。
この他、葬儀の余剰金を社会福祉に寄付したり、遺児の養育費に充当するなどして香典返しを行わない場合もあります。社会福祉関係に寄付する時は市区町村役場の社会福祉課が窓口になってくれます。
香典返しを行わない場合は、その用途を忌明けの挨拶状に記しておくとよろしいでしょう。


4) 法事返礼品

四十九日や一周忌などの法事の参列者に対して帰りにお渡しする返礼品です。
法要に参列していただいた方に対するお礼で、繊維製品やお茶などとともに、折り詰め料理がつくこともあります。
これに対し、法要に招待されて参列する方は、「御仏前」、「御香資」などと上書きしてお金を包むことが多く行われているようです。
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火葬場へ行く方の人数確認
火葬場へご同行される方の人数の最終確認をしていただきます。
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火葬場へ行く車両の台数確認
ハイヤーやマイクロバスには乗車人数の定員数がございますので、上記で決めた人数を割り振りしていただきます。
ご遺族、ご親族の方は極力、先に発注されているハイヤー及びマイクロバスでの移動をお勧めいたします(自家用車の台数が多すぎますとどうしても信号や路地などで引っ掛かってしまいはぐれるおそれがあり、火葬場への到着時間がバラバラになってしまう事が多いため)。
この時、発注してあるバスとハイヤーの台数で乗り切れない人数であった場合、まだこの段階ではバス、ハイヤーともに追加することもできます。乗り切れない人が少人数であった場合にはどなたかに最低台数の自家用車を出していただくのもよいでしょう。
そして最終的にハイヤーが○台、バスが○台、自家用車が○台というように台数確認をしていただきます。
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精進落とし(忌中祓い)会場への移動
拾骨終了後、精進落とし(忌中祓い)を行う会場へ移動します。
喪主の方は位牌を持ち、ご遺族の方は、ご遺骨とご遺影を持って用意されているハイヤー(乗用車)に乗車し、宗教者がお供されている場合は、一緒に同乗されます。火葬場にお供されている会葬者の方は指定車両(タクシー・マイクロバス)に乗車し、宴席会場へ移動します。この際、「火葬場からの帰路は往路と道を変える」という習俗がありますがこれは昔、葬列を組み墓地に埋葬したあと、死霊が追いかけてきても迷ってわからないように道を変えた名残といわれています。
最近では気にする方も少なく、行われないことが多いのですが、同乗者に特別気にする方がいる場合には配慮したほうがよいでしょう。この種の習俗は地域や宗派によっても様々ですので、事前に宗教者やご親族と打ち合わせておくとよろしいかと思います。
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翌日の精進落としの料理の確認
精進落とし(忌中祓い)
火葬〜繰上げの初七日法要(仏式)後に宴席を設けますが、仏式では一般的に「精進落とし」と言います。ただし浄土真宗では「精進落とし」とは言いません。また地域や宗派によっても忌中祓い(きちゅうばらい)・お斎(おとき)・精進上げ・精進落ち・直会(なおらい)・仕上げなど名称は異なります。
この宴席の意味合いとしてはご遺族の方が僧侶(宗教者)や手伝っていただいた方へ感謝の気持を伝えたり、故人を偲んで食事や話しをしながら葬儀の一番最後に皆で交わる宴席と言えるでしょう。


料理の確認
翌日の人数が決定しましたら、精進落としの料理を手配します。
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精進落とし(忌中祓い)の席での挨拶
精進落とし(忌中祓い)の会食の前に、喪主やご遺族・ご親族の代表の方が宴席に出席されている方々に挨拶を行います。内容は僧侶(宗教者)や手伝っていただいた方へ感謝の意を伝えたり、今後のお付き合いの依頼などです。
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献杯
献杯とは、ご親族代表の方もしくは来賓の方が会食(精進落とし、忌中払い)を始める際に故人と出席者に敬意を表して、杯をさすことです。
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振る舞い料理の選択および決定
通夜振る舞いにはさまざまな形が見られます。
食事をともにする形だけでなく、弔問客にお菓子を持ち帰ってもらうところ、お茶だけを供するところ、寿司屋などの食事券を渡すところなど地方により異なります。
また、一般の弔問客には、酒・砂糖などの詰め合わせを渡して振る舞いに代えることもありますし、翌日の葬儀・告別式の時と同じく会葬返礼品を渡すだけにすることもあります。
食事をともにする場合は、正確な人数がその場になってみないとわからないことが多いので、弁当などよりは盛り合わせの料理のほうが適しています。
大体の目安としては、予想される弔問客の半分くらいの数を用意しておけばよいでしょう。これは、近年では式場・斎場での通夜・葬儀が増加し、通夜振る舞いの席は立食で行われるケースが増えてきているため、腰を落ち着けてゆっくり食事をしていく弔問客が少なくなっているためです。
当日、人数などに変更があった場合は、早めに葬儀屋に連絡を入れて、手配をしたほうがよいでしょう。
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道路使用許可の取り方
自宅で通夜葬儀を行う場合、車で弔問にくるお客様のために駐車スペースを確保する必要があります。
近隣に駐車スペースがあるのであれば、そちらの所有者にお願いして借りることも可能でしょうが、そういった場所が見当たらない場合は、一時的に路上に駐車スペースを設けることもあります。この時は、その場所を管轄する警察署に届け出て道路使用許可を受けるとともに、近隣の了解を得る必要があります。道路使用許可の申請書は各警察署に置いてあります。
駐車スペースが確保できない場合は、死亡の通知や連絡をする時にその旨を伝え、自動車での弔問を控えていただくのもひとつの方法です。
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送迎車(タクシー・ハイヤー・マイクロバス)
自家用車の台数が多すぎますとどうしても信号や路地などで引っ掛かってしまいはぐれるおそれがあり、火葬場への到着時間がバラバラになってしまう事が多くなってしまいます。そこでご遺族、ご親族の方の火葬場への移動は、ハイヤーやマイクロバスなどの送迎車での移動をお勧めいたします。
 送迎車はこのほかにも、僧侶などの宗教者の送り迎えや、精進落とし(忌中祓い)の会場への移動の際にもご利用いただけます。
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出棺
出棺する際に、はご遺族・ご親族、親しかった友人や知人の手によって、霊柩車まで運び入れます。棺をお持ちいただく方は6人〜8人の男性の方が一般的です。喪主の方は位牌(霊璽など)を持ち、最も近いご遺族の方がご遺影を持ちます(花束があれば、花束を持つ人もいます)。
順番は、お棺の跡にご位牌を持たれている方、ご遺影を持たれている方、ご遺族・ご親族の順です。
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荼毘
荼毘とは火葬の事を表します。火葬は人工的にご遺体を焼却する葬法です。法律では基本的に火葬は死亡後24時間以内は出来ません。但し、法的伝染病(コレラ、赤利、しょうこう熱、ペスト及び日本脳炎、その他)による死の場合には、24時間以内であっても火葬ができます。
死亡届を受理した市区町村が発行した、火・埋葬許可証があれば、どこの地であっても火葬(埋葬)することができます(火葬した後に、墓地等に納骨する場合は火・埋葬許可証に火葬済であることの証印を火葬場で受け、それを提出する必要があります)。
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拾骨
荼毘が終わりますと拾骨(骨上げ・収骨)を行います。ご遺族による拾骨は日本独特の儀礼と言われています。昔は1人が箸で持った遺骨を順に次の人に渡していく形だったようですが、現在では2人で1組になって遺骨を拾います。
「箸渡し」は「箸」と「橋」の音が共通なところから、故人をこの世からあの世へ、三途の川の渡しをしてあげるという思いからきていると言われています。また地方によっては全部拾骨するところと、一部拾骨するところがあります(分骨するか、しないかは事前に葬儀社に、申し出ておいて必要な場合には分骨容器を用意してもらいましょう)。
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納骨
お墓に遺骨を埋蔵するとき、あるいは納骨堂に遺骨を収蔵(=預ける)ときには、死亡届を提出した自治体で交付される埋葬許可証が必要です。この許可証に火葬済みとの証印を受け、墓地または納骨堂の管理者に提出します。
墓地をまだ購入していないなどの理由で、納骨できない場合は、納骨堂の許可を受けた施設で一時預かりをしてもらうことも可能です。
納骨堂とは、依頼を受けて、他人の焼骨を保管するために、都道府県知事の許可を受けた施設のことです。
しかし、寺院・教会といった宗教施設でも、納骨堂の許可を得てない施設では他人の焼骨を長期的に預かることはできません。なお、自分の家族の遺骨を自宅に保管することは違法ではありません。
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葬儀費用の支払い
葬儀終了後、葬儀の際にかかった経費の請求書が携わったそれぞれの業者(葬儀社・ギフト屋・仕出し屋・酒屋など)から届きます。この際に見積書の金額と照らし合わせて、どこに追加料金があったのかなど明細をよく確認し、不明な点があった場合には問い合わせるようにしましょう。
また、請求書が届いた段階で指定された支払い方法で遅くても一週間以内にお支払いするようにしたほうがよろしいでしょう。
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忌中と喪中

忌中とは仏教でいう中陰の期間(次の生を得るまでの期間)を指し、これは49日間であるとされました。この間、七日ごとに法要をおこない、七・七日を満中陰といいます。
この49日の間は、死の穢れが強い時期とされ、遺族は喪服を着て身を慎み、自宅にこもるものとされてきました。この期間を忌中といい、四十九日が過ぎると「忌明け」となり、日常の生活に戻っていきました。
現在では、忌引休暇をとり、行動を控える程度になりましたが、結婚式などの慶事に出席したり、神社に参拝するようなことは控えます。
忌中に対し、喪中は1年(13ヵ月)、または一周忌までを指します。この期間、正月を迎えるときは、新年のお祝いは控え、年賀状のやりとりも遠慮し、喪中欠礼の挨拶状を出すのが慣例となっています。

官公庁規定による忌引の期間
続き柄 期間 続き柄 期間
1) 配偶者 10日間 6) 孫 1日間
2) 父母 7日間 7) 伯叔父母 1日間
3) 子供 5日間 8) 配偶者の父母 3日間
4) 祖父母 3日間 9) 配偶者の祖父母 1日間
5) 兄弟姉妹 3日間 10) 配偶者の兄弟姉妹 1日間
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法要の前準備
まず、準備に入る前にどのような形式で法要を行うのか検討します(大勢の参列者を招いて成大に行うのか、または、遺族だけでひっそりと行うのかなど)。大切なのは、法要はこれでなくてはならないというものではないこと、あくまで故人の供養のために行うということを念頭に検討する必要があります。
そして、一般的に法要前の準備として上げられるのが、菩提寺との日時の決定・法要に招く方のリストアップ・挨拶状、香典返しの手配・法要後の会食(忌中祓い・お斎)の場所、料理の手配と様々な準備することがあります。準備に入る前に疑問点・問題点などあった場合には、お世話になった葬儀社に相談した方がよりスムーズにことが進むでしょう。
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仏壇・仏具の手配
仏壇を選択する際に肝心なことは、見栄や体裁ではなく、毎日仏壇と向かい合う気持ちです。そのためには、住まい・予算に応じた仏壇を購入する必要があります。いつまでに購入しなければならないという決まりはありませんが、大体四十九日までに購入することが多いようです。
神式・キリスト教の場合には特に必要はありませんが、キリスト教のカトリックにおいては仏壇の機能に着目して、家庭祭壇が作られており、購入時期としては亡くなってから1ヶ月目の追悼ミサをめどにしていることが多いようです。
購入する際には、まず始めに仏壇の安置場所を決め、その場所の高さ・奥行きを計り仏壇の大きさを決定します。この時の注意点としては神棚と向かい合わないようにすることと直射日光を避けること、高所を避けるなどです。また、仏壇を安置する方角としては特にきまりはありません。
仏壇の材質は木ですが、おおまかに塗仏壇(金箔押仏壇・金仏壇)と唐木仏壇に大別されます。
塗仏壇は、杉・松・欅・檜などの木に漆塗り箔押し仕上げをし、飾り金具、蒔絵をほどこしたもので、江戸時代以降古くから用いられてきました。現在では主として浄土真宗で用いられています。
唐木仏壇は、紫檀・黒檀・檜・桜・松などの無垢材、練り材を用います。歴史は塗り仏壇より新しく、江戸中期以降に作られ関東大震災後の仏壇需要をきっかけに低価格のものとして量産され、造作もシンプルです。
仏具の購入時期としては、仏壇購入と同時であり、仏壇の大きさによって、サイズ、購入すべき仏具も変わってきます。仏壇購入の際に、何が必要なのか業社さんに説明を受けた上で決定したほうがよいでしょう。
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初七日法要
死亡した日から数えて7日目の法要ですが、現在では葬儀当日に繰り上げて行われることが多いようです。これは核家族化による家庭の分散で、7日後に再びご遺族・ご親族が集まるのが、スケジュール的に難しくなったためと思われます。
初七日は故人が「転生」する最初の法要として大変重要なものです。
死後一年間の法要
1 初七日忌(七日目) 2 二・七日忌(14日目) 3 三・七日忌(21日目)
4 四・七日忌(28日目) 5 五・七日忌(35日目) 6 六・七日忌(42日目)
7 七・七日忌(49日目) 8 百ヵ日忌(100日目) 9 一周忌(365日目)
初七日法要での焼香(献花・玉串奉奠)
ここでの焼香(献花・玉串奉奠)は、初七日法要(十日祭や追悼のミサ、召天記念日)に出席されている、ご遺族・ご親族(会葬者)の方がしていただくもので僧侶(宗教者)の読経が始まったら、順番に焼香(献花・玉串奉奠)を行っていただきます。
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七・七日(四十九日)法要
四十九日法要は、故人が生命を終えて、次の生命を得るまでの「中陰」の期間を終え、霊が浄化されて「生有」を得る日です。故人が生前親しかった方々や親族が集まり、故人の成仏を見届け、葬儀から今までのお礼を述べ、感謝の気持ちから精進落としをします。納骨はこの日もしくはそれ以前の六・七日忌に行われることが多いようです。
四十九日後は白木の位牌を塗り物に替えて、白木の位牌は寺に納めます。
この日より忌明けとなり、遺族は日常の生活に戻ります。
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百ヵ日法要
以前は四十九日法要と同程度の規模の催しをしていましたが、最近ではごく内輪で済ませることが多いようです。
地方によっては、位牌を百ヵ日忌になってから仏壇に上げています。
百ヵ日忌の次の法要は一周忌になりますが、遺族は毎月の命日(月忌)には供物を供え、花を飾って供養します。
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一周忌法要
死亡した翌年の祥月命日(毎年の故人の命日)が一周忌で、この日は僧侶と近親者、知人、友人を招いて供養します。一周忌は満で数え、そのあとは数えで計算するため、2年目が三回忌で法要が2年続くことになります。
それ以降三回忌から三十三回忌法要は僧侶ほか、近親者や特に関係の深かった人等を招いて行います。三十三回忌以降は省略することが多いようです。
1 一周忌
(1年目の祥月命日)
2 三回忌
(2年目の祥月命日)
3 七回忌
(6年目の祥月命日)
4 十三回忌
(12年目の祥月命日)
5 十七回忌
(16年目の祥月命日)
6 二十五回忌
(24年目の祥月命日)
7 三十三回忌
(32年目の祥月命日)
8 五十回忌
(49年目の祥月命日)
9 百回忌
(99年目の祥月命日)
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神道では
祭礼は葬儀翌日に行う翌日祭から、10日目毎に50日まで行われる毎十日祭と百日祭。その後一年、三年、五年、十年、二十年…と式年祭が続きます。
翌日祭とは墓前や霊前に葬儀の終了を奉告するもので、墓前か自宅で行い、本来は神官を招きますが、身内で執り行うこともあります。
五十日祭は神官と親族・友人・知人を招き、墓前や霊前に洗米、塩,水、故人の好物、花などを供え神官が祭詞を奉上し、玉串奉奠を行います。その後、宴席を設けて出席者をもてなします。
五十日祭の翌日、神官と遺族とで祓い清め、神棚の封を解く「清祓いの儀」をおこないます。そして、仮霊舎の霊璽を祖霊舎に合祀して、忌明けとなります。
神式では、正式には火葬場での骨上げ後、遺骨をその日のうちに墓地に埋葬し、納骨の儀を行います。しかし、最近では仏式の場合と同様、いったん自宅に持ち帰り、忌明けまで安置することが多くなっています。
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キリスト教では
カトリックの場合は、亡くなった日から数えて3日、7日、30日、49日及び月ごと、年ごとの命日などに教会で追悼ミサを行ってよいとされ「命日祭の祈り」が用意されています。
特に1年目の祥月命日は盛大に行われます。遺族、近親者一同が参列し、聖書を朗読して聖歌を斉唱。その後簡単な食事会を開いて故人を偲びます。
なお、遺骨の埋葬は7日目か1ヶ月目の追悼ミサに行うことが多いようです。
毎年11月2日の万霊節にはミサを行います。
プロテスタントの場合は、亡くなってから1ヵ月後に、召天記念日として記念式を行います。牧師を呼び遺族や近親者一同で祈りを捧げますが、自宅か墓前で行うことが多く、納骨を行うことも。また、数年間は仏式の法要にあたる記念集会を命日に行い、それ以外は、特に決まった記念式はありません。
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各挨拶状(案内状)の手配
挨拶状は通常返礼品に添えて、香典を頂いた方に渡しますが、挨拶状にも種類があり、即返し・忌明けのお返しに添付するもの(「この度はご多用中の所…」といった内容)、密葬(内々の者だけで行う葬儀)で葬儀を済ませた際に後から知人・友人などに知らせるもの(「去る○月×日に葬儀を内々の者で済ませました」といった内容)、三十五日・四十九日の法要後に送るもの(「去る○月×日に法要を無事済ませることができました」といった内容)などがあります。
このように、使用する用途によって文章の内容も変わってきますので、手配する際には礼状を依頼する業社に相談し、サンプルなどを一度みせてもらうのも良いでしょう。
また、挨拶状とは別に法要の期日を明記した案内状を招く方に送る場合もあります。案内状を手配する際は相手の都合も考えて、日程が決まりしだい早めに手配するようにします。
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埋葬費
国民健康保険加入者の方は、葬祭費の申請(死亡者が国民健康保険に加入していれば、葬祭費の支給を受けることができます。葬祭費の支給額および名称は市町村により異なります。喪主またはそれに準ずる者が申請しますが、申告しなければ受給できず、期限は死亡後2年以内です)。また、申請時に持参するものは、保険証・印鑑・喪主の銀行通帳・葬儀費用の領収証などです。
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所得税確定申告
死亡者の、1月1日から死亡日までの所得税の確定申告は、死亡日(相続の開始を知った日)の翌日から4ヵ月以内に行う必要があります。死亡者が前年の確定申告をしていない時は前年度の確定申告も4ヵ月以内に行わなくてはなりません。申告時に必要なものは、源泉徴収表・控除(医療費、社会保険料、生命保険料など)となる証明書や領収証、申告者の身分を確認できるもの(免許証など)などです。
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